防具:革鎧(Leather)
射程:近接攻撃(Melee)
参照アビリティ:敏捷性(Agility)
MPの呼称:エナジー(Energy) + コンボ ポイント(Combo Point)
対応種族:ドラナイ(Draenei)、ライトフォージド ドラナイ(Lightforged Draenei) と トーレン(Tauren)、ハイマウンテン トーレン(Highmountain Tauren) を除く全て
概要
ローグといえば《隠れ身/Stealth》、というぐらい隠密行動が得意です。普通に活動する時間よりもむしろ姿を隠して活動する時間の方が多いぐらいではないでしょうか。敵がうろついている場所で戦闘をほぼ完全に回避して進めるのは、ローグを除けばおそらくドルイドぐらいです。隠れ身は万能というわけではありませんが、PvE(モンスターとの通常戦闘)では 95% ぐらいの敵は隠れ身を看破する能力を持ちません。しかも 人型(Humanoid) や 悪魔(Demon) の敵からは、大概《掏り取り/Pick Pocket》で金品を盗めます。《掏り取り/Pick Pocket》は隠れ身を解除せずに使えるので、盗むだけ盗んで逃亡する事もできます。また、プロフェッションで 採掘(Mining) や 薬草学(Herbalism) を習得している場合、採集場所まで隠れ身で移動して、作業をしてからすぐに隠れ身状態になって離脱できるので、かなり安全に採集を行えます。「アイテムを集めろ」や「破壊工作をしろ」や「誰かを助けてこい」といった戦闘を必要としないクエストも、敵と戦うことをほとんどせずにクリアできてしまう事もあります。そのため他のクラスとは全く異なる遊び方ができるクラスです。



やっとポケットを狙えるぐらいの背丈に…。
それじゃ骨折り損のくたびれ儲けだ…
《昏倒/Sap》は隠れ身中に使える非常に使い勝手のいいアビリティです。戦闘前に敵単体を 無力化(Incapacitate) することができるため、複数の敵との戦闘が避けられそうにない状況でも、あらかじめ戦闘前に一人排除しておけます。

例えばこういう状況。《昏倒/Sap》を使うと…





このようにコトをスムーズかつ安全に処理する事ができます。
ただ、《昏倒/Sap》の 無力化(Incapacitate) の状態異常は、何らかのダメージが与えられると解除されてしまいます。ですのでお友達とパーティプレイをする場合、混乱しないようにあらかじめどの敵を無力化してどの敵を先に攻撃するのか決めておくといいでしょう。

ターゲットを右クリックすると、ターゲットマーカーアイコンを出せます。例えば《昏倒/Sap》でお眠りいただく相手を 月(Moon) に設定して、先にお亡くなりいただく相手を ドクロ(Skull) にしておこう、と決めておくと、パーティメンバー間で誤解が生じる事はないかと思います。

また、何らかのアクシデントにより複数の敵を同時に相手にしなければならなくなってしまった場合、《ブラインド/Blind》を使えば戦闘中でも敵一人を 無力化(Incapacitate) できます。ただし《ブラインド/Blind》のクールタイムは 1分半 ですし、《昏倒/Sap》と同じようにダメージが入ると状態異常が解除されてしまうので注意してください。

ローグは「エナジー(Energy)」と呼ばれるMPと、技を撃つと溜まっていく「コンボ ポイント(Combo Point)」というポイントを持ちます。エナジーの最大値は 100で、スペシャリゼーションやタレント次第では 150 あるいは 170 まで上昇させられます。コンボポイントの最大値は 5 で、タレント次第では最大 6 まで上昇させられます。ただし最大エナジーを上昇させる効果と最大コンボポイント数を上昇させる効果はどちらか片方しか選択できません。


黄色のバーがエナジーで、赤のメダルがコンボポイントです。基本的にエナジーを消費する技を撃つとコンボポイントがたまり、「フィニッシング ムーブ(Finishing Move)」を撃つと溜まっているコンボポイントが全て消費され、費やされたポイントに応じた効果を発揮します。もちろん、費やしたポイントが多ければ多いほど効果は強力になります。ですのでフィニッシングムーブは出来るだけ 5ポイント ないし 6ポイント フルに溜まった状態で撃てるように心がけると良いでしょう。
また、いよいよ戦闘が不利だと思えば、《退散/Vanish》を使えば戦闘中にもかかわらず隠れ身になって逃亡することができます。ただし《退散/Vanish》のクールダウンは 2分 なので、連発はできません。

《退散/Vanish》を使って逃亡する際には、自分が Dot(毒や出血のような継続ダメージ) を食らっていないか気を付けましょう。隠れ身はダメージを食らうと剥がれてしまうため、場合によっては《退散/Vanish》を撃っても逃亡が失敗してしまいます。
また、敵が完全にターゲットを見失ってしまった場合、敵は「もと居た位置」に戻ってHPが全回復してしまう事も覚えておきましょう。戦闘を「仕切り直し」にしないためには、何らかの工夫が必要になります。パーティプレイをしている場合、《退散/Vanish》を使わずとも《トリック オブ ザ トレード/Tricks of the Trade》を使えば、自分に向いている敵の ヘイト(WoWでは「スレット/Threat」と表記)を別のパーティメンバーに移し替える事ができます。ローグは防御がかなり脆いため、もしもお友達のキャラの方が丈夫なら、一時的に攻撃を引き付けてもらうのもアリかもしれません。
ローグの長所
- 《隠れ身/Stealth》で隠密行動ができる。前述のとおり 採掘(Mining) や 薬草学(Herbalism) と相性が良く、アイテムを集めてくる系のクエストも戦闘を一切せずに楽々達成できる事さえある。《掏り取り/Pick Pocket》で盗むだけ盗んで逃走する事も可能。
- 《退散/Vanish》で戦闘中でも隠れ身状態になれる。緊急時には確実性が非常に高い戦闘離脱が可能。
- 《シュラウド・オブ・コンシールメント/Shroud of Concealment》により、周囲にいるパーティメンバーに短時間隠れ身を与える事が可能。
- 《昏倒/Sap》であらかじめ敵単体を無力化しておくことで、一対一の戦闘に持ち込みやすい。
- 《昏倒/Sap》で排除しておいたはずの敵が何らかのアクシデントにより戦闘に加わってしまったとしても、《ブラインド/Blind》で敵単体を無力化し直すことで一対多の不利な状況を早い段階で覆せる。言い換えるなら、《昏倒/Sap》と《ブラインド/Blind》をフル活用できれば、本来なら三対一になる不利な状況であっても一対一に持ち込んで一人ずつ始末できる。(四人以上には対応できない。)
- 隠れ身から奇襲に成功すると大きなアドバンテージが得られる。アサッシネイション(Assassination) の場合はDotに加えて 沈黙(Silence) の状態異常を与える。アウトロー(Outlaw) と サトルティ(Subtlety) の場合はコンボポイント 2ポイント を稼ぎつつ大ダメージを与える。スペシャリゼーションに関わらず、相手を 4秒間 スタン(Stun) させる《卑劣な一撃/Cheap Shot》から戦闘をスタートする事も出来る。
- インタラプトがかなり優秀。クールダウン 15秒 の《キック/Kick》に加えて、アサッシネイション(Assassination) と サトルティ(Subtlety) はクールダウン 20秒 のスタン技フィニッシングムーブ《キドニー ショット/Kidney Shot》を持つ。アウトロー(Outlaw) は《キドニー ショット/Kidney Shot》の代わりに遠距離からでも使えるスタン技フィニッシングムーブ《ビトゥイン ジ アイズ/Between the Eyes》を使える。《ビトゥイン ジ アイズ/Between the Eyes》のクールダウンはやや長い 30秒。
- 《クローク オブ シャドウ/Cloak of Shadows》でいくつかのDebuffを解除できる。さらには 5秒間 魔法に対して無敵になれる。
- 《フェイント/Feint》でAoE(範囲攻撃)から受けるダメージを 5秒間 だけ -40% できる。《フェイント/Feint》のクールダウンは 15秒で、タレントによって強化できる。プレイヤースキルの高い人が扱うと素晴らしい効力を発揮する。
- 徒歩での移動速度が速く、落下ダメージに対して耐性を持つ。
- 《ピック ロック/Pick Lock》で鍵を開けられる。「スクロール オブ アンロッキング(Scroll of Unlocking)」や「モネライト スケルトン キー(Monelite Skelton Key)」を使わずともタダで鍵を開けられる。
- プレイヤースキルにもよるものの、PvPで大活躍できる可能性を秘めている。
- 他のほとんどのクラスとは異なる魅力がある。隠れ身中に行える行動が非常に豊富で、プレイスタイルによってはほとんど別ゲーと言っていいほど違った楽しみ方ができる。敵の位置や行動パターンなどを偵察で解析し、一体ずつ《昏倒/Sap》や戦闘で無力化してクエストなどの目的を達成する、というステルスゲーさながらの楽しみ方ができる。立地や敵の能力に応じて即興で戦略を組み立てるのが好き、という人にとってはうってつけのクラス。
ローグの短所
- 単純に使いこなすのが難しい。エナジー(Energy) とコンボポイント(Combo Point) の両方を管理しなければならない戦闘スタイルは、他のクラスと比べてかなり複雑。プレイヤースキルが非常に問われる。
- 防御力がメイジの次ぐらいに貧弱。強敵にターゲットにされて《退散/Vanish》での逃亡に失敗すると割とすぐ死ぬ。
- 《昏倒/Sap》や《ブラインド/Blind》でせっかく敵を戦闘から排除しても、パーティメンバーがダメージを与えてしまうと無力化のDebuffが解除されてしまう。そのためパーティメンバーにもある程度の知識とプレイヤースキルを要求する。逆に言うならローグと組み慣れていない相手とパーティを組むとストレスやケンカになる事も。母国語のボイスチャットなどで緊密に連絡を取れる相手と一緒にプレイするなら問題はないかもしれないが、異国語のテキストチャットと隠密行動は両立しづらい。
- 危険な場所に隠れ身で潜り込む場合、戦闘せずにローグについていけるのは同じローグかドルイドのみになってしまう。プレイスタイルによってはパーティを組むクラスをそもそも選んでしまう。
- ダメージによって隠れ身が剥がされるため、毒、出血、炎上などのDotに弱い。同じ理由でターゲット不要のAoEも苦手。中でもフューリー・ウォリアの《旋風剣/Whirlwind》はコスト無しで連打できるため、フラッグ戦などで旗持ちを守るために側近に連打されているとほとんど奇襲出来なくなってしまう。PvPでは孤立した相手を見つけたり、あるいは相手が孤立せざるを得ない状況を意図的に作り出したりしない限り100%の性能を発揮しづらい。
- ハンターの《照明弾/Flare》によって隠れ身を無効化されてしまう。また《凍結の罠/Freezing Trap》や《タールの罠/Tar Trap》などの罠はターゲット不要の座標指定型アビリティで、ステルスする瞬間を相手プレイヤーに見られた場合、移動先にアタリをつけて罠を投げつけられる場合がある。引っ掛かってしまうとステルス中であっても罠が起動してしまう。PvPではハンターは鬼門。
- 鈍足や 移動不能(Root) に非常に弱い。特にフリーズメイジの《ブリザード/Blizzard》+《フローズン オーブ/Frozen Orb》+《フロストノヴァ/Frost Nova》の必殺技が直撃すると高確率で死ぬ。アウトローには《グラップリング フック/Grappling Hook》という回避手段があるものの、アサッシネイションとサトルティの回避手段は《影隠れ/Shadowstep》であるため、メイジ本人が《フローズン オーブ/Frozen Orb》の爆心地へわざと移動してくると脱出不能になる。
- 透明看破の能力を持つモンスターが存在する。隠れ身は万能というわけではない。
- スペシャリゼーションを変更してもDPSしかできない。
- ダンジョンやレイド戦では割と活躍の場がない。近づかなければロクにダメージを与えられず、かといって防御力も心もとないので、ボスの範囲攻撃で「ついでに」殺されかねない。要所要所で《フェイント/Feint》をかけてAoEから身を守るのは相当高度なプレイヤースキルが必要になる。
スペシャリゼーションの方向性
基本的に全てのクラスが「スペシャリゼーション(Specialization)」と呼ばれる戦闘スタイルを3つ持っています。スペシャリゼーションを切り替えるだけで、全く別のキャラクターになったかのように操作性や戦術をガラッと変えられます。今のスペシャリゼーションがもしも自分に合っていないなぁと感じるなら、他のスペシャリゼーションに切り替えてプレイしてみましょう。スペシャリゼーションは戦闘をしていない状態でなら、基本的にいつでもどこでも変更できます。(ただしミシックダンジョンに挑んでいる時など、例外がいくつかあります。)

― アサッシネイション(Assassination)/近接DPS
武器:短剣(Dagger) ×2/二刀流(Dual Wield)


毒や出血などのDotを駆使して戦う構成です。戦闘前にあらかじめ武器に毒を塗っておくことで、攻撃に誘発して相手を毒状態に出来ます。戦闘中であっても一応毒を塗れますが、あらかじめ下準備しておいた方がいいでしょう。
毒は3種類の中から一種類を選んで使います。ダメージ効果の高い《致死毒/Deadly Poison》か、ダメージに加えてアームズウォリアの《必殺の一撃/Mortal Strike》のように「相手が受ける回復効果を阻害する」追加効果も持った《ウーンド ポイズン/Wound Poison》か、ダメージ効果がない代わり強烈な鈍足効果を与える《クリップリング ポイズン/Crippling Poison》を状況によって切り替えられます。毒は一度に一種類しかかからず、他の種類の毒を塗ると古い効果は破棄されます。タレントで《吸血毒/Leeching Poison》を選択すると、《致死毒/Deadly Poison》と《ウーンド ポイズン/Wound Poison》に「与えた毒ダメージの 12% のHPを吸収し回復する」効果がかかります。範囲攻撃の《ナイフの雨/Fan of Knives》にも毒の効果が載るため、複数の相手に対して一斉に毒の効果を打ち込めます。そのため3つのスペシャリゼーション中で最も強力な範囲攻撃能力と生存能力を持ちます。
毒付きの《ナイフの雨/Fan of Knives》は、実はローグ自身に対する最も凶悪なカウンターの一つだったりします。隠れ身は範囲攻撃の効果は喰らう上、ダメージを受けると解除されてしまいます。ですのでターゲット不要の範囲攻撃でしかもDotつきというのは隠れ身に対して最も効果的な対策です。もしも相手にローグがいたら、自分は対策するためにスペシャリゼーションを変えてアサッシネイションにする、というのも一つの手かもしれません。
アサッシネイションはローグの中では比較的操作方法が単純です。元々上級者向きのローグの中では比較的扱いが容易で、3つのスペシャリゼーション中ではまだ初心者向きの構成と言えるでしょう。究極的には戦闘開始直後に《ギャロート/Garrote》と《ラプチャ/Rupture》でDotをしっかり打ち込んでさえおけば、後は逃げ回りながら適当に《ポイズン ナイフ/Poisoned Knife》を投げつけているだけでも勝手に相手が死んでくれるためラクです。Dot重視の戦術を取るフェラル ドルイドとは共通点がかなり多く、フェラルドルイドを使いこなしている方なら難なく扱えるでしょう。
― アウトロー(Outlaw)/近接DPS
武器:片手近接武器(One-hand Melee) ×2/二刀流(Dual Wield)


瞬間火力と直接打撃力を重視した構成です。3つのスペシャリゼーション中で唯一片手剣や片手鈍器などの近接片手武器を装備できます。そのため攻撃性能が高く、特に雑魚敵相手ならものの数秒でカタをつけられる場合もあります。また、タレント次第では徒歩での移動速度を上昇させられる上、任意の場所に移動する《グラップリング フック/Grappling Hook》も使えます。屋内などマウントできない場所での移動速度は、ハヴォックデーモンハンターやウィンドウォーカーモンクと並んで全クラス中でもトップレベルです。高い機動力と火力が好まれ、3つのスペシャリゼーション中で最も人気がある構成です。
難点は、高火力を引き出すためには《骰は投げられた/Roll the Bones》をこまめに使って自分自身にBuff(一時的な強化効果)をかけなければならないのですが、これがかなり厄介なシステムを持っている事です。《骰は投げられた/Roll the Bones》はコンボポイントを全消費してしまうフィニッシング ムーブで、費やしたポイントによってBuffの効果時間が変わります。1ポイント では 12秒。そこから 1ポイント 増えるごとに 6秒 ずつ効果時間が増えていき、5ポイントフルで費やすと 36秒間 Buffが持続する事になります。サイコロを振った結果得られる効果は6種類あり、そのうちの1~2種類がランダムでかかります。効果は以下のとおり。
- 《ブロードサイド/Broadside》:コンボ・ポイントを獲得するアビリティは1ポイント余計にコンボポイントを獲得し、ダメージが20%上昇する。
- 《バリード・トレジャー/Buried Treasure》:毎秒4エナジーを回復する。
- 《グランド・メリー/Grand Melee》:攻撃速度が55%上昇し、リーチが25%上昇する。
- 《ルースレス・プレシジョン/Ruthless Precision》:《ビトゥイン・ジ・アイズ/Between the Eyes》のクリティカル確率が60%上昇する。他のすべてのアビリティのクリティカル確率も20%上昇する。
- 《スカル・アンド・クロスボーン/Skull and Crossbones》:《凶悪なる一撃/Sinister Strike》の追加攻撃の発生率を+30%する。
- 《トゥルー・ベアリング/True Bearing》:フィニッシング・ムーブは費やしたコンボポイント1ポイントにつき1秒、あらゆるアビリティのクールダウンを減少させる。
6種類全ての効果とアイコンを覚えるのは大変ですし、「ハズレ」を引いた場合は「振り直し」をした方がいい事もあります。ただそのためにはコンボポイントを消費しなければならず、振り直した結果効果が変わらなかったり、或いはさらに酷いハズレを引く可能性さえあります。5ポイントフルで費やしてハズレを引いたら損をする、かといってアタリを引いても 1ポイント しか費やさなかった場合は効果時間がたった 12秒。このせいでDPS(時間毎ダメージ量)が安定せず、運がいい時と悪い時の差が激しいです。また何らかの事情でBuffを剥がされた場合、あるいは《骰は投げられた/Roll the Bones》をそもそも使わないプレイングをする場合は火力が目に見えて落ちます。
― サトルティ(Subtlety)/近接DPS
武器:短剣(Dagger) ×2/二刀流(Dual Wield)


「ハメ殺し」を狙える全クラス中で唯一の構成です。短時間スタンさせる《卑劣な一撃/Cheap Shot》は、本来なら隠れ身から奇襲する際にしか使用できません。しかしサトルティの固有アビリティである《シャドウ ダンス/Shadow Dance》を使うと、Buffがかかっている間は戦闘中であってもステルス技を使用できるようになります。そして《卑劣な一撃/Cheap Shot》でスタンさせ続けながら相手が死ぬまで背中を刺し続けるという卑劣な戦い方ができます。
《卑劣な一撃/Cheap Shot》は乱射しすぎると相手がスタン耐性を持ってしまうため、手加減が非常に難しいです。それに《卑劣な一撃/Cheap Shot》はあくまでも単体攻撃であるため、ターゲットとの一対一戦闘に持ち込まなければ二体目以降の敵からはタコ殴りにされてしまいます。もちろん、確実に一対一戦闘に持ち込むために《昏倒/Sap》や《ブラインド/Blind》は非常に有効ですが、予期せぬところから乱入者があった場合、迅速かつ正確に対処できるかどうかはプレイヤースキルにかなり依存します。
また、残念ながらサトルティはダンジョンやレイド戦ではほぼ出番がありません。ダンジョンボスやレイドボスはスタン耐性を持っている相手が大半で、「ハメ殺し」が完全に成立しません。しかも武器が短剣で、Dotも持たないため攻撃力が3つのスペシャリゼーション中最も低いです。瞬間火力狙いでアウトローにするか、それともDotでジワジワ殺すアサッシネイションか、ダンジョン攻略やレイド戦ではどちらかのスペシャリゼーションに切り替えた方が無難です。
このように言うと弱点ばかりが目立つように思えますが、PvPでは一対一戦闘でなら一切手傷を負うことなく相手を完封出来てしまう可能性まで秘めています。ポテンシャルは凄まじく、全クラス中で最もプレイヤースキルが強さに反映される構成の一つです。逆に言うなら全クラス中で最も扱いの難しい構成であるものの、上級者の扱うサトルティローグは芸術的なまでに強いので一見の価値があります。